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この東洋医学的な体内バランスをTEバランスといいます。
このなかでもとくに血の異常は、肌に影響がでやすいものです。
気・血・水のバランスを取り戻せば皮膚に免疫力、がつき、菌や、そして肌あれに負けない丈夫なお肌になれるのです。
これは後ほどくわしく説明します。
自覚のないストレスで円形脱毛症になることも!仕事、育児、つきあい、人間関係…、職業を持っているいないにかかわらず、さまざまなストレスが女性を襲います。
化粧品や不摂生ばかりでなく、日常感じているストレスが症状として肌や体にあらわれてくる、というのも最近の傾向です。
外資系企業に勤務する二十九歳のB子さんはいわゆるキヤリアウーマン。
肌あれということで当院に通いはじめて一年になりますが、診察のときはパンツスーツでビシッときめてあらわれます。
まめに通っている聞は調子がよいのですが、しばらく来ないなあと患っていると、かなり悪化してあわてて駆け込んでくる、という繰り返し。
口のまわりに二キビができたり、自のまわりが真っ赤になったり、症状はそのつどさまざまです。
まめに通院したいのはやまやまたそうですが、仕事に波があるために忙しくなると連日午前様で、当院の診療時間にはとうてい間に合わないとのことでした。
彼女はキャリア志向ですし、二十九歳といえばそこそこ大事なプロジェクトなどをまかされて、仕事がおもしろくなる時期。
どれほど忙しくても仕事はストレスではなく、むしろ楽しいと言います。
診察のたびに私が、「なにかストレスを感じていませんか?」とたずねても、「とくにありません」と即座に答えていました。
B子さんは多忙ではあるものの不摂生をしているわけではありません。
むしろ健康や美容に対する意識はとても高く、職場近くのジムの会員になってこまめに通っていましたし、食事にも気をつけ、できるかぎり睡眠もとるようにしていました。
それでも肌あれは完治することなく、繰り返し彼女を苦しめていたのです。
そんなある日、帽子で顔を隠すようにして彼女が診察室に飛び込んできました。
帽子をとってみると、ほんの小さい範囲ですが髪が抜け、円形脱毛症に。
目立つほどではないにしろ、よもやそんな状態になることを予想もしていなかった彼女のショックはたいへんなものでした。
まずは興奮している彼女を落ち着かせて、働く女性にはけっして珍しいものではないこと、自然に治るケースが多いことをていねいに説明しました。
ところがいつもの彼女らしくなく、こちらの言うことはまったく耳に入りません。
充血した目やハリのない肌を見ても彼女の疲労の色が濃いのは一見して明らかです。
「やはり少し生活がたいへんすぎるのではないでしょうか」できるたけソフトに切り出したつもりでしたが、私のひとことを聞いたとたん、彼女の目から堰を切ったように涙が流れ出しました。
「私、疲れているんです」今まで張りつめていたものがふっとゆるんだのでしょう。
彼女の口から素直な訴えを聞くのは初めてでした。
円形脱毛症になったことで自分が無理をしてきたことに気づき、自分自身がかわいそうで悲しくなったというようなことを涙ながらに語ってくれました。
そんな彼女に対して私は考えつくかぎりの言葉をかけて慰めようとしましたが、もはや彼女には必要ありませんでした。
彼女自身が無理をしていたことに気づき、それを吐き出したことで、大きく前進していたからです。
「少し休暇をとってみようと思います。
体調も良くないので」思ったとおり、彼女はきちんと自分で答えを見つけていました。
そして帰りぎわ、不思議そうな顔でたずねたのです。
「先生は私よりももっと忙しそうですけど、ストレスを感じたり、病気になることはないのでしようか?」思いもかけない質問に対して、私はこう答えました。
「たしかに忙しいですよ。
でも仕事以外では適当に手を抜いてズルをしているんですよ。
人聞はがんばりすぎたって、どうせ続きませんから」彼女は私の答えに少し安心たような顔をして診察室をあとにしました。
肌をあらす大きな原因となっているのがストレスです。
彼女のように食事や運動などの生活習慣に十分に気を配っていても、ストレスが大きければ肌の不調として、てきめんにあらわれます。
毎月100人の肌を診てきて「ストレスはありますか?」と聞いたとき、「ありません」と即答する人は、隠れストレスを抱えているケースが多いように思います。
ストレスは、必ずしも悪いこととはかぎりません。
彼女のように自分が生きがいを感じている仕事など、良い意昧でのプレッシャーもストレスとなりうるのです。
しかし連日の張りつめた生活のなかでは神経が常時緊張し、休まっていないのかもしれません。
なにごともきちんとしなければすまない性格で、本来ならばリラックスできるはずのオフタイムの運動や食事にも細心の注意をはらうので、それも一種の緊張でありストレスにもなっていたのでしょう。
さきほどもふれました、が、東洋医学の「気」や「血」、「水」は、体のなかをスムーズに流れていなければならないものとされています。
ところが、精神的な緊張やいわゆるストレスは「気」の流れを乱してしまうのです。
気の乱れにも停滞したり、逆流するなど、いろいろなパターンがあります。
気の乱れは血や水の流れにも影響をおよぼし、体内や肌にさまざまな不調を引き起こします。
これがストレス性の病気というわけです。
「気」を重要視するのは西洋医学にはない東洋医学の大きな特徴です。
気の流れを意識して生活してみると、驚くほどに自分の精神状態がよくわかり、つねにバランスをとることができるようになります。
だれにでも効く美容法はありません「肌のトラブルをなくしたい」「しわやシミをなくしたい」「願わくばもっと白く」「もっときれいに」「いつまでも若く」・肌に対する女性の要求はつきることはありません。
一万円以上もする化粧品を求めて化粧品売り場に殺到する女性たちを目の当りにすると、その情熱はすばらしいと思います。
実際肌に直接つける化粧品はとても大切で、今はよいものがたくさんでていますし、それを選ぶことができる時代です。
しかし化粧品たけではどうにもならない部分があるということを、そしてすべてが宣伝文句のとおりにはならないことも、何年も化粧品を使っているあなたなら薄々気づいているのではありませんか。
そもそも同じ年齢でも、なぜ肌のきれいな人とそうでない人という遣いがでてきてしまうのでしょう。
女優さんと同じ化粧品を必死に買い求めて使ってみても、同じ肌にならないのはどうしてなのでしょう。
一生懸命手入れしているのに、なぜ繰り返しお肌があれてくるのでしょう。
「肌」という外見ばかりではなく中身にも目を向けていただきたいのです。
あなたの体質をみきわめるところから美肌術ははじまります。
今、ガーデ二ング、がブームですが、みなさんは花を育てたことがあるでしょうか。
肌は花と同じ。
化粧品だけで肌を美しくしようとするのは、花びらの上から栄養剤をかけているのに等しいのです。
もちろん少しは効果もあるでしょう。
ガーデ二ンゲをしたことがある方ならわかると思うのですが、花びらにかける栄養剤というものがあります。
しかし、花びらからはあまり栄養を吸収しませんし、ごぞんじのとおり、花の栄養はほとんど根から吸収されているのです。
お肌も同じで、栄養はお肌の上からではなく、内臓から与えられているのです。
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